みやコラム


2018.04.23
タスペーサーについて

屋根スレート瓦(カラーベスト)の塗装をする際にタスペーサーと言われる縁切り部材を設置する工事があります。昔、屋根塗装をしたことで、雨漏りがしたと問題になりました。カラーベストは、下の写真のように折り重なった仕組みになっています。

塗装をすることで、元々空いていた隙間が、塗料の表面張力で埋まってしまいます。湿気が逃げなかったり、雨水がそこに溜まってしまい、雨漏りするケースが多発しました。雨漏りを防ぐ為に、塗装をした後に職人がカワスキやカッターなどで、埋まった塗料を切り、縁を切る作業をしていました。ただ、屋根材を傷つけたり、時間がかかってしまうという問題点が生じました。そこで開発されたのが、タスペーサーと言われる縁切り部材です。屋根材を傷つけることなく、時間も短縮出来るので、現在ではほとんどの現場で用いられています。

上の写真は02番のタスペーサーです。汎用性があり、コストパフォーマンスの面で優れています。多くの現場で、使用されていることだと思います。

しかし!!

弊社では、上の写真01番のタスペーサーを使用しています。2017年に発売した最新型で、タスペーサー自体に水が上がりにくい形状を採用した事により屋根材の雨水のキレも向上しました。また、新形状により本体のバネ性能が向上し、より良い通気性の確保が可能です。実際の作業を想定し、60㎏~80㎏の加重を掛けても破損しにくく、屋根材に優しくなりました。コストは上がりますが、弊社では、標準採用としています。


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